4月8日は「はなまつり」でした!
圓融寺でも、お釈迦様に甘茶をかけてお祝いしました。
…ところで、はなまつりって、どのくらいメジャーなんでしょうか…。
私、お寺に来るまで知りませんでした。
はなまつり。汗。
毎年お寺で、当然のように甘茶が準備されている様子を見つつ、
「甘茶をかけてお祝い?何にかけるの?っていうか甘茶って何?」と思っていました。
はなまつりとは。
キリスト教で言えばクリスマス。
仏教ではなまつり。
つまり、お釈迦様(仏陀)の誕生日を祝う日です。
お釈迦様が4月8日にインドのルンビニーの花園でお生まれになり、
生まれたときに天から甘い雨が降り注いだといういわれにならい、
はなまつりにはたくさんのお花を供え、お釈迦様のお誕生仏に甘茶をかける習慣になったそうです。
サンタさんも讃美歌もケーキもプレゼントもありませんが…、
これはこれで厳かで硬派な感じ。
なにしろ「天上天下唯我独尊」ですからね。
初めてこの言葉を見たのは地元の悪いお兄さんたちがスプレーで書いた壁の落書きでしたけど、
お釈迦様の言葉だったとは。
仏教の布教活動のすそ野の広さを感じます・・・。
さて、今年のはなまつりはあいにく朝から冷たい雨が降り、
釈迦堂前ではなく、屋根のある仁王門にて準備をスタートしました。
あとはお釈迦様の到着を待つだけ・・・。
釈迦堂もお堂を開けてお化粧しております。
これがお釈迦様のお誕生仏に甘茶をかけているところ。
ちなみに、甘茶とは、ヤマアジサイの変種の葉を発酵・乾燥させたもので、
日本独特の生薬で、はなまつりに用いられるようになったのは江戸時代からだそうです。
意外と歴史は短いのですね。
(江戸以前の甘茶が用いられる前までは、五色水と呼ばれる香水が使われていたようです。)
【出典:養命酒元気通信】
お昼前には雨もやみ、雨で落ちた桜の絨毯も春らしく素敵なはなまつりになりました。
毎年、いらっしゃった方にはお花の鉢植えをお持ち帰りいただいておりますので、(先着順、数に限りあり)
ぜひ、はなまつり未体験のみなさまも来年4月8日、ご来寺してみてくださいませ。
阿 志保