それは今日。
境内の庭園管理の書類や、トイレの配管工事の書類、文化財の通達書類をあれこれ整理して、
ファイルしようと棚をごそごそしていたら。
プラスチック製のバインダー背表紙が並ぶ中、
なぜか妙な布に紐のファイル(綴り?!)が。
なんだろこれ。
↓
びっくり!過去の過去帳だ!
確かにファイルっちゃファイルだけど・・・笑
普通にファイルの棚に入ってて、突っ込みどころ満載。
表紙を開くと圓融寺の縁起と、
お経がきれいな字で書かれていました。
この次のページには昭和11年純禎とサインが。
今の住職のひいおじいちゃんの代ですね。すごく達筆な方だと聞いています。
「過去帳」とは、お墓に入っている人リストのこと。
今は一族ごと墓地ごとに、
PCでデータ管理して紙保管していますが、このころは全て筆書き。
下の隅は何度も何度もめくったようでどのページも真っ黒でした。
中身は延々と戒名と亡くなった日と施主の名前が綴られています。
ただ・・・
住所が書かれているわけでもなく、ざっくり地区しか書いてないし、
施主名も「〇〇衛門の妻」程度のことしか書いてない。
昔は境内周辺にしかお檀家さんいなくて、
そのくらいのメモで十分わかる状況だったのかなーとも思います。
(写真も載せたかったですが・・・これもだれかの個人情報かと。)
ざっと見ただけでも本当に子どもの名前が多くて驚きます。
昔はたくさん産まれてたくさん亡くなっていたんだな、としんみりしたり。
お檀家さんからの達筆な法事問合せのお手紙が挟んであったり。
この情報を必要な人がいるかも!とか、
データでとっておく必要があるのでは!?とか、
宝物発見とばかりに一人興奮気味だったのですが、
住職は、
『古すぎるし、関係者いたら見せるけどほとんどいないと思うよ。
いいよー、そのままとっとけば。』
と塩対応。
・・・お寺の子ってこういう古いのに慣れちゃってて、ねぇ。
やだやだ。