【境内での子どもの遊び声について】
連日、境内で遊ぶ子どもの声がうるさいという匿名様からの返信不能のメールを多数いただいておりおます。
こちらから返信ができないので、ここでお返事させていただきます。
コロナウイルス感染防止策として外出自粛が呼びかけられる中、周知のように子どものあそび場が少なくなりました。とはいえ子どもが心身ともに健全に育つためには屋外で思いきり遊べる環境が必要であり、今のように子どもの行き場がない現状に憂慮しております。
円融寺としたしましては、感染リスクのある「密」状態でない限りにおいて、境内で子どもが遊ぶことについて容認しております。感染拡大防止策として外出自粛は行政より要請されておりますが、感染予防に留意した上での運動やストレス発散の外出は奨励されております。子どもが外で遊ぶことに関しても禁止されているわけではありません。
あまりに大きな声を出したり、滅多にありませんが、うっかりゴミを捨てて帰るなどマナーに気をつけなければならない行為があれば、その都度注意しております。直接話してみると、みんな元気で明るく礼儀も正しく、とてもいい子たちです。こういう子どもたちが将来の日本を担ってくれるのだと信じています。
現在コロナウイルスの影響で休園中の幼稚園に関しても、しばらくいたしますと開園いたします。開園して65年経ちますが、今日に至るまで園内も境内も子どものあそび場として愛されてきました。したがいまして、コロナの問題が生じるずっと前から子どもの遊ぶ声とともにあった境内を、今になって騒音問題のようにとらえることはできません。
幼稚園がはじまりますと、今よりもさらに賑やかになると思いますが、それが長年の境内の風景であり、御参詣にこられる方々も近隣の方々もほほえましくご理解していただいており、お寺の魅力だと言ってくださる方も多いです。
仏さまに手を合わせる方、日常の息抜きにちょっと散歩する方、憩いの場として集まる高齢者の方、元気に遊ぶ子どもたち、それを見守る親たち、みんなが理解し合い、気持ちを通わせることができる環境こそが理想的なお寺の境内です。人気がなく、ただぽっかり古いお堂が静かに立っているだけではお寺は死んでいます。そのほうが仏さまが悲しみます。
もちろんお住いの立地条件によって特に子どもの声が響き渡ったり、その他のご事情があるかと思いますので、是非、一方的に匿名(返信不能)でご連絡いただくのはご遠慮いただけないでしょうか?まずは返信可能なメールをいただきたいと存じます。
お話し合いをする中で、何らかの解決案がでてくるかと思います。
何卒宜しくお願い致します。
追記:深夜の不審車両につきましてはこちらも留意しており、警備をさらに強化しております。常習者については厳しく取り締まり、この一週間は問題がありませんが、引き続き警戒してまいります。もしお気づきの点がございましたら、ご連絡いただければと思います。ご協力、感謝申し上げます。
圓融寺住職
円融寺幼稚園園長
阿 純章
お問合せ先:info@enyu-ji.com